目次
はじめに
メタマスク(MetaMask)は、イーサリアムブロックチェーンにアクセスするためのWeb 3.0ウォレットです。
Web 3.0って何?って思うかもしれませんが、これは次世代のインターネットのことです。今はWeb2.0が主流です。
簡単に説明します
Web1.0(ウェブ1.0): 初期のインターネット。主に静的なコンテンツで構成されており、読み込むだけでユーザーとの相互作用はほとんどありません。
Web2.0(ウェブ2.0): ソーシャルメディアやブログなど、ユーザーがコンテンツを生成・共有できるインターネット。相互作用と情報共有が中心です。今ここ。
Web3.0(ウェブ3.0): 分散型テクノロジー(ブロックチェーン)を基盤としたインターネット。セキュリティが強化され、データ所有権やプライバシーがユーザーに戻ります。
このWeb 3.0では、分散型アプリケーション(Dapps)や分散型金融(DeFi)といった、ブロックチェーン技術を活用したサービスが目立っています。
つまり、MetaMaskはこのWeb 3.0のために簡単に利用できるように設計されたウェブブラウザー向けの拡張機能です。具体的には、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Braveなどの主要なブラウザに対応していて、iOSやAndroid向けのモバイルアプリも提供されており、スマートフォンからも利用可能です。
この記事ではメタマスクでどういうことができるのか、初心者でも分かるように解説します。
使い道
メタマスクを使うには、まずウェブブラウザに拡張機能としてインストールする必要があります。
これで、イーサリアムの世界への扉が開かれます。メタマスクをインストールすると、独自のイーサリアムアドレスが生成され、ウォレット(デジタル財布)として使用できるようになります。
こちらの記事を参考に読んで頂ければ、メタマスクのインストールの仕方がわかります!
イーサリアムは、ビットコインのような仮想通貨ですが、それだけでなく、スマートコントラクトという技術も搭載しているため、さまざまなアプリケーションやサービスが実行できる、革新的なブロックチェーンプラットフォームです。
メタマスクは、このイーサリアムの世界をもっと身近に感じられるようにするためのツールなのです。
それではメタマスクを作ったら、イーサ(イーサリアムのブロックチェーン上で何かのアクションをする時に使う通貨)を取引所で購入して送らないといけません。なぜ、送るかというとそのイーサがないとこれから紹介するアプリが稼働しないからです。
ちなみにイーサの送金の仕方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね
上記で出てきたアプリというのはイーサリアム上で走るアプリのことです。そのアプリは全て分散型なので「Dapps」と呼びます。Decentralized Applicationsの略ですね。
中央集権的な管理者が存在しないため、セキュリティや透明性が向上しています。メタマスクを使うことで、様々な「Dapps」にアクセスし、その機能を利用することができます。
DeFi
DeFiは、Decentralized Financeの略で分散型金融を意味しています。
従来の金融システムをブロックチェーン技術で置き換えることを目指すムーブメントです。DeFiプラットフォームでは、貸借、投資、保険などの金融サービスが提供されています。
メタマスクは、DeFiプラットフォームに簡単にアクセスできるため、利用者にとって非常に便利です。様々なDeFiプロットフォームがありますが、私がよく使っているのが、「Aave」です。
「Aave」では仮想通貨を担保に他の仮想通貨を借りる事ができます。もしくは、仮想通貨を寝かしてそこで利息をもらう事もできる優れものです。
「1inch」は分散型取引所(DEX)の1つです。複数のDEXを接続して、ユーザーが最適な価格を取得できるようにしています。1inchは「1inchトークン」も発行しているので、それを使うと取引手数料を削減することができます。
NFT
NFT(Non-Fungible Token)は、デジタルアート、音楽やコレクタブルアイテムなど、唯一無二の価値を持つデジタル資産を表すトークンです。これにより、オンライン上で独自のアートやアイテムを取引することができます。
NFTと言えば、Bored Ape Yacht ClubかCryptoPunksが浮かぶ人もいるかと思います。そのNFTを取り扱うオンラインマーケットプレイスである、「OpenSea」や「Blur」にメタマスクを繋げてNFTの売買が可能です。
ちなみにOpenSeaに限りませんが、取引をしているので手数料が買う側と売る側で発生します。その手数料を払う際にもまたメタマスクが必須になってきます。
ゲーム
最近、ブロックチェーン技術を活用したゲームが盛り上がっています。これらのゲームでは、プレイヤーが獲得したアイテムやキャラクターをNFTとして取引できることが多いです。
メタマスクを使って、こういったゲーム内のアイテムやキャラクターを管理・取引することができます。
従来のゲームはゲーム内でしかアイテムを使えなかったりそこで稼いだポイント、ゲームのお金はゲーム外に持ち出す事は不可能でした。しかし、ブロックチェーンゲームでは、プレイヤーがリアルな価値を持つデジタル資産を獲得でき、それを他の通貨に交換したりすることも可能なのです。
トランザクションとセキュリティー
トランザクション
イーサリアムのブロックチェーン上で行われる取引や操作は、トランザクションと呼ばれます。これらのトランザクションを実行するためには、ガス(Gas)と呼ばれる手数料が必要になります。ガスは、イーサリアムの通貨単位であるETH(Ether)で支払われます。
メタマスクでは、トランザクションの際にガス料金を設定することができ、高く設定すれば早くイーサリアム上でトランザクションが実行され、低く設定する手数料は抑えることはできるが、低く設定し過ぎるといつまで経ってもトランザクションが実行がされないこともあります。
ただ、イーサリアムが混雑している時はガスをたくさん払うので高いトランザクションの手数料を予想されます。現に例えば10ドル送金するのに100ドルかかる場合もあるので、それでは意味がないですよね笑
混雑を控えてトランザクションされることが望ましいです。
繰り返しになりますが、ガスがないとトランザクションができないのでアクションを進める事もできません。
セキュリティ
メタマスクでは、秘密鍵(プライベートキー)がブラウザ内で暗号化されて保存されます。これにより、あなたの資産が他人に盗まれるリスクを最小限に抑えることができます。
ただし、セキュリティを維持するためには、パスワードやシードフレーズ(復元フレーズ)を適切に管理することが重要です。
私はパスワードとシードフレーズを守るために「1password」というアプリを使っています。iOSとAndroid両方対応しているので、興味があったらここからチェックしてみてください
セキュリティー関連の被害はよく聞きます。例えば、コンピューターがウイルスに感染している場合、秘密鍵が漏洩する可能性があります。
また、フィッシング詐欺サイトなどを利用して、偽のメタマスクをインストールさせることで、秘密鍵を盗まれる可能性があります。
もし、これが第三者の手に渡ってしまえば、あなたのウォレットの中身は全て無くなってしまいますので、気を付けてくださいね。
これらのリスクを回避するためには、セキュリティーに関する基本的な知識が必要です。例えば、コンピューターのウイルス対策ソフトを常に最新の状態に保つ、メタマスクの公式サイトからのダウンロードを行う、リンクをクリックする前にURLを確認するなどが重要です。
メタマスクを安全に使用するためには、ユーザー自身がセキュリティーに関する責任を持つ必要があります。
まとめ
以上が、
メタマスクに関する初心者向けのガイドです。メタマスクは、イーサリアムブロックチェーンの世界への入り口であり、NFT、ゲーム、DeFi、Dappsなど、さまざまな分野で活躍しています。
トランザクションやガス料金にも触れましたが、これらはイーサリアムの取引をスムーズに行うために重要な要素です。
メタマスクを使いこなすことで、ブロックチェーン技術がもたらす新しい価値やサービスを十分に享受できるようになります。
ただし、セキュリティには十分注意して、パスワードやシードフレーズの管理を怠らないようにしましょう。
これからも、ブロックチェーン技術やメタマスクがもたらす革新的なサービスや取引方法に目を光らせていきましょう。
そして、ウェブ3.0の世界を楽しみながら、知識を深めていくことが大切です。それでは、この記事が皆さんのメタマスクの冒険の第一歩になることを願っています。楽しんでくださいね!